躍進する調剤薬局チェーン GE医

pso2 RMTM＆A（企業の吸収合併と買収）を含めた店舗網の拡大は医療用医薬品の取引条件を有利にするGE医薬品の使用拡大に前向き対応　GE医薬品は後発品とも呼ばれ、特許が切れた先発ファンタシースターオンライン2 RMT品と同等の薬効が認められる医薬品である図表1　国民医療費と薬Phantasy Star Online2 RMT局調剤医療費(出所)厚生労働省　少子高齢化の進展による保険財政の破綻を防ぐため、厚生労働省は国民医療費の削減を総合的に進めている?その一つが薬価基準の改定であるさらに、GE医薬品の処方のウエートを高めることや、各種サービスの提供によって調剤報酬点数の獲得を通じて、採算性の向上が図るスギホールディングス　調剤薬局併設型のドラッグストア「スギ薬局」を展開人口１人当たりの国民医療費は同様に9,800円増えて、28万2,400円になった開発費用が安く抑えられるから、先発医薬品に比べて薬価が安い薬価と実際の取引価格の差が「薬価差」と呼ばれ、医療機関の収益の一つであった2012/2期末のグループ総店舗数は821店舗公定価格が即ち薬価だが、実際の取引では、医療機関の購入量その他の取引条件によって価格が異なる　2012年の調剤報酬改定では、GE医薬品の一段の使用促進が図られた2012/4期末の調剤薬局の店舗数は494店舗　鈴木東陽（すずき?とうよう）　日本証券アナリスト協会検定会員年齢階層別にみると、65歳未満が44.5％、65歳以上が55.4％を占める薬価基準の改定と医薬分業の結果だが、厚生労働省は同時に薬剤費の削減と患者負担の軽減を図るため、価格の安いGE(ジェネリック)医薬品の使用を促してきたクオーレ　首都圏を中心に調剤薬局を全国展開1990年度には2％に過ぎなかった医薬分業率は、2003年度に51.6％の大台を超えたイーエムシステムズ　調剤薬局向けのシステム開発、販売、メンテナンスの国内大手また当コンテンツを取引または売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありませんまた、調剤のシステム化によるコスト低減にも力を入れる図表3　薬局数と分業率の推移(出所)厚生労働省　薬価が引き下げられる過程で、調剤薬局が収益を拡大するには多大なる企業努力を必要とするGE医薬品の取り扱いに積極的で、製造販売子会社に日本ジェネリック薬価基準は、医療保険で使用できる医薬品の品目を定め、医療保険から保険医療機関や保険薬局に支払われる公定価格を定めたもので、厚生労働大臣から告示される医師は患者に投与が必要な医薬品とその服用量、投与方法などを記載した院外処方箋を処方（作成）し、薬局で薬剤師が調剤するGE医薬品の使用比率が高ければ、より報酬点数を引き上げた半面、22％未満ならば調剤か加算をなくした主成分が同じで添加物や製法が異なるが、先発品で安全性と有効性が確かめられているので、それらを証明するための臨床試験を必要としない65歳未満が16万3,000円、65歳以上は68万7,700円であるその代表的な経営戦略が規模の拡大である調剤システムの導入は、省力化ばかりでなく調剤の正確性を高める証券専門紙や経済誌、三洋経済研究所などを経て、現在、いちよし経済研究所シニアアナリストとして、投資セミナーや経済講演などに従事2010年度は63.1％に達したまた、在宅患者調剤加算を新設したり、服用歴管理の指導や情報提供などきめ細かいサービスの提供に報酬を厚くしたドラッグストアを56店医薬分業は順調に進展を遂げた2012/3期末の店舗数は417店舗（2012年7月25日??最新新聞）図表4　2012年調剤報酬改定（処方箋1枚当たり）（出所）アインファーマシーズ社資料より、いちよし証券作成（注）GE医薬品調剤体制加算は、GE医薬品の調剤数量　もちろんGE医薬品の処方には、医師の処方箋発行時の認可が必要である子会社にGE専門卸ありローソンと共同で調剤薬局とコンビニの融合店も出店医師と薬剤師の報酬の明確化でもあるこれに伴って、薬局調剤医療費は、図表1に示されているとおり、1990年度は5,300億円で国民医療費の4.7％であったが、2000年度に2兆7,600億円になり、同じく10.3％を占めた2012/3期末の総店舗数は327店舗自社開発のソフトウェアを市販パソコンに導入調整して納入調剤薬局は取り扱い医薬品の単価が下がる半面で、GE医薬品の調剤報酬点数が加算されるしたがって、新規の医療機関の開設にあたって調剤薬局を新たに出店する際に、その医療機関の医師がGE医薬品に前向きかどうか、といった情報などが重視される?近年では、調剤薬局チェーン主導のもとに複数の診療科目を集積して、メディカルモールを開設し、調剤薬局を出店するケースもみられる調剤薬局が勝手に処方することは許されないお断りこのドキュメントの情報、取引価格、データを含むコンテンツは、投資活動を勧誘または誘引するものではなく、それらの正確性についても保証しません2009年度は5兆8,200億円、同じく16.2％に拡大した当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融証券市場の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告も致しません成長戦略は規模の拡大にあり、積極的な出店によって、利益成長を持続させる構えである医療と調剤の分離である拡大する国民医療費に対し、薬価引き下げが続く　国民医療費は拡大の一途にあり、2009年度には前年度に比べ1.2兆円増加して、36.0兆円に達した日本調剤　全国で調剤薬局を展開主な関連企業アインファーマシーズ　調剤薬局を全国展開する業界最大手しかしながら、実勢価格を反映させるため、あるいは薬価差を無くするため、原則２年に１回薬価基準は改定される　国民医療費が抑制される中で、薬局調剤医療費が拡大している図表2　薬価基準改定率の変遷(出所)厚生労働省　一方で厚生労働省は同じタイミングで、診療報酬を原則引き上げてきた?医療機関の収益は薬価差ではなく「医療行為」によるべき、とする行政上の判断である?医薬分業が進み、薬局調剤医療費が拡大　薬価基準の改定は同時に「医薬分業」の推進でもある